
誰でも一度は自分の体毛を不思議に感じたことがあるでしょう。
私たちの体にはなんと、常時150万〜200万本の体毛が生えています。
それだけの毛がびっしりと生えていると聞くと自分の事でも少し気持ち悪いですね(笑)
それだけ生えているからこそムダ毛処理をしながら
なんでこんなところに体毛(ムダ毛)が生えてるの?
どうせ剃ったりするのに、これって必要!?
なんて思ってしまいますよね。
そんな素朴な疑問にお答えするべく、体毛が生えている意味と薄くするための4つの方法をご紹介していきます。
この記事の目次
なんで生えてるの?
私たちの体毛は長い進化の過程で残ったものです。
まず動物(主にほ乳類)にとっての毛の役割から見に行きましょう。
動物(ほ乳類)の体毛の役割
私たち人間と違い、動物にとって体毛は様々な役割を担っています。
①体温調節機能
動物にとって体毛は保温や断熱などの体温調節の役割を担っています。
私たち人間は衣服や冷暖房などで体温を保つことができますが、動物にとってはもっとも重要な役割の1つです。
②外部の刺激から身を守る保護機能
紫外線や自然物の接触など外部からの刺激や摩擦から肌を守る役割を担っています。
消毒などができない動物にとってケガや火傷は生死に関わる危険性があります。
肌を体毛で守ることで命を守ることにつながります。
③感覚器官としての役割
体毛の毛根周辺には振動や毛に触れた刺激を感じる神経が通っていて、感覚器官としての働きもあります。
④異性を惹きつける役割
体毛は異性を惹きつけ、子孫を残すためにも重要な役割を担っています。
ライオンのたてがみのように大きさや美しさといった見た目でアピールする役目と、体毛でフェロモンを貯留・発散させる役目があります。
動物は汗や尿と一緒に異性を惹きつけるフェロモンを放出しています。
馬などの動物が異性の陰部の匂いを嗅ぐと、うっとりとして興奮状態になります。
ブレーメン効果といい、陰部(付近の体毛)についた尿に含まれるフェロモンを嗅いでいます。
メスの動物がしゃがみこんで尿をするのは、陰部の体毛に尿を付着させオスにアピールするためだと言われています。
私たち人間も思春期になると陰部や脇にちぢれた体毛が生えてきます。
これは他の動物と同じように尿や汗と一緒に分泌されたフェロモンを体毛でキープして逃げていかないようにする役目をになっています。
残念ながら私たち人間の鼻は生後2年程度でフェロモンを嗅ぎ分ける機能が退化してしまうので体毛でフェロモンを保留する意味がないのですが、動物たちはフェロモンによって異性を惹きつけているので重要な役割になります。
じゃあ人間にとって体毛の意味は?
動物にとって体毛が重要な役割があるのはわかったけど、私たちに体毛は必要なのかが気になってきますね。
結論から言うとほとんどの毛が存在意義を失ってしまったと言えるでしょう。
頭髪、眉毛、まつげ、鼻毛などの体毛は大切な部分や粘膜に異物が侵入しないよう守る役割があります。
ですがそれ以外の腕や足、お腹や背中に生えているいわゆるムダ毛は重要ではなくなってしまいました。
汗の分泌や体温調節、摩擦の緩和など多少なりとも意味はありますが頭髪やまゆ毛、まつ毛、鼻毛以外の体毛がなくても特別困ることはないのが実際のところです。
それどころか現代社会ではムダ毛や放置された体毛は不衛生なものというイメージがあります。
実際、脇毛や陰部の体毛は匂いや湿気がこもりやすく衛生的にも悪影響を及ぼす場合もあります。
その名の通りムダ毛になってしまっているんですね。
体毛を薄くする方法はあるの?
そんなムダ毛ですが役割がないと分かった以上、なおさらどうにか処理したくなりますね。
脱毛や除毛といったムダ毛処理ではなく、生えている毛自体を薄くする方法に注目して解説していきます。
体毛の種類。ムダ毛はどれ?
体毛には性毛と無性毛の2種類があります。
無性毛は頭髪や眉毛のような幼い子供から大人まで生えている毛のことを言います。
性毛は第二次性徴期、いわゆる思春期頃に急速に濃くなるものを言います。
その中でもヒゲや腹毛(いわゆるギャランドゥ)のように特に男子に目立つものを男性毛と言います。
これに対し、デリケートゾーンの毛のような男女ともに濃くなる性毛は両性毛と呼ばれます。
【性毛】
①男性毛
ヒゲ、胸毛、腹毛(陰毛上部)、背中の毛、手足の濃い毛、前頭部・頭頂部の毛髪
②両性毛
陰毛、ワキ毛
【無性毛(性ホルモンの影響を受けない毛)】
頭髪、眉毛、まつ毛、手足の毛
これらのうちいわゆるムダ毛と呼ばれるのは性毛で、特に男性毛は、女性にとってほとんどすべてがムダ毛になってしまいますね。
ムダ毛を薄くする方法!
ムダ毛といわれるのはほとんどが男性毛という種類です。
男性毛はその名の通り、男性ホルモン(アンドロゲン)の働きでムダ毛として生えてきます。
中でもテストステロンという男性ホルモンが男性毛(ムダ毛)の成長を促す働きを持っています。
ムダ毛の原因になる男性ホルモンなんで女性に必要ないじゃないか!!
いっその事なくしてしまえば・・・
なんて考えてしまいそうですが、テストステロンは体毛(ムダ毛)の成長以外にもたくさんの仕事があるので恨んではいけません。
たくましい骨や筋肉を作る、性欲を高める、丈夫で健康な血管を作る、内臓脂肪が増えるのを抑えるという体作りの働きや、
決断力や判断力、チャレンジ精神、行動力などを高めたりするなど、活発な精神を作り出すための働きも担っています。
なのでテストステロンを取り除くことはできません。
ムダ毛を薄くする方法として正しいのはホルモンバランスを整え、女性ホルモン(エストロゲン)の働きを活発にすることです。
①睡眠の質を高める
ホルモンバランスは睡眠と密接な関わりがあります。
特に女性はホルモンバランスが崩れやすく、睡眠時間が短かったり質が悪いと肌にもムダ毛にも影響がでてきます。
夜10時〜深夜2時の4時間は睡眠のゴールデンタイムと言われていて睡眠の質が非常に高く、ホルモンバランスが整いやすくなります。
逆にこの時間帯に起きていると男性ホルモンが分泌されやすくなり、ムダ毛が濃くなるようになります。
②抑毛ローション
脱毛クリームと違って、徐々に体毛(ムダ毛)を薄くする抑毛ローションというアイテムがあります。
イソフラボンなどの女性ホルモンと似た働きをする成分が含まれていて、毎日肌から浸透させることで女性ホルモンが増加しているような効果が得られます。
化粧水として使えるものもあるので、日々の保湿ケアと同時に体毛(ムダ毛)を薄くする効果がある方法です。
③ときめきのある日々を送る
なんだそれ!?という声が聞こえてきそうですが、異性にときめいたり喜びを感じると女性ホルモンがたくさん分泌されます。
彼氏ができたら綺麗になった、胸が大きくなったなんて話はよく耳にしますが、それらは女性ホルモンの働きが活発になったことで起きている変化です。
同じようにムダ毛が薄くなるという形でも体に現れてきます。
④ストレスを溜めない
睡眠と同じく、ホルモンバランスに悪影響を及ぼすのがストレスです。
趣味や仲間、恋人や家族との時間を積極的にとるようにしてストレスを溜め込まないように過ごすことで濃いムダ毛が生えにくくすることにもつながります。
まとめ
いかがでしたか?
ムダ毛はホルモンの働きで濃くなったり薄くなったりします。
もちろん体質によって男性ホルモンが分泌されやすい方とそうでない方がいます。
ここにある方法で急激な効果を出すのは難しいですが、女性ホルモンの働きを促進することで少しづつですが体毛を薄くすることができます。
脱毛や除毛と違い、肌や体に刺激やダメージを与えずに抑毛することができるものばかりなので是非やってみてください(^ ^)