
エステサロンやクリニックで脱毛は1年~4年程度の期間をかけて少しずつムダ毛を無くしていきます。
脱毛を始めたときにはそんな予定が無くても、それだけの時間があれば脱毛に通っている間に妊娠するという可能性も大いにあります。
女性にとって最も大きな人生の出来事の一つである妊娠と出産。
大切な新しい家族のためにも脱毛が妊娠・出産に脱毛が与える影響を知っておくことは大切です。
ここでは脱毛が妊娠に与える影響と、妊娠してしまった後の適切な対応について解説していきます!
この記事の目次
脱毛は妊娠・胎児に影響はある?
妊娠に気づかない間にエステや美容クリニックで脱毛をしてしまった!とあわててしまう方もいますが、全く問題ないので安心してください。
脱毛で使われるレーザーやフラッシュが妊娠中の体や胎児に悪影響があるのでは?という疑問があるかもしれませんが、脱毛自体が妊娠や胎児に与える影響はありません。
脱毛に使われているレーザーは赤外線で、皮膚表面から3~4mmまでしか届きません。
毛根周辺まで届いて、熱によって毛を生やすのに必要な細胞を焼切って破壊しますが、それ以上の影響は体にはないので妊娠中の体や胎児には無害なんです。
妊娠中は脱毛が出来ない
脱毛で妊娠・出産や胎児に影響が出ることはありませんが、エステサロンや美容クリニックでの脱毛はできなくなります。
各サロン・クリニック共に妊娠が発覚した場合、契約している脱毛の施術は休止という扱いになり、出産が終わってからホルモンバランスや体調が戻ってから再開という事になります。
体に影響がないのになぜ脱毛が出来ないの?
という疑問が生まれるかもしれませんが、これにはいくつかの理由があります。
理由①体毛が増える
妊娠すると女性の体は様々な変化が起きます。
その中でもホルモンバランスの変化による影響は顕著に体に現れてきます。
ムダ毛は男性ホルモンの働きで生えてきます。
逆に女性ホルモンはムダ毛を薄くする働きを持っています。
妊娠によってホルモンバランスが変化すると女性ホルモンの分泌量が変化してしまい、それによって男性ホルモンの働きが強くなったり弱くなったりします。
妊娠すると新しいムダ毛が生まれたり、生えていた毛が濃くなる可能性があります。
妊娠中は脱毛してもすぐに全く違う毛が生えてきたりするので、結局は産後にまた脱毛をしないといけなくなりムダになるので妊娠中は施術を休止することになります。
理由②母体への影響
レーザー自体は妊娠にも出産にも影響がありませんが、施術中の痛みやストレスが母体に影響を及ぼすリスクがあります。
どうしても脱毛をするときのレーザーの痛みは苦痛になってしまいますし、同じ体勢を取り続けることや施術中に薄着でいることなど妊娠中の体にはストレスになってしまうようなことがたくさんあります。
妊娠中のレーザーによる痛みは、陣痛の誘発も考えられます。
またクリニックやエステでの対応やセールスなどでイラついてしまったり嫌な思いをしてしまう可能性もあります。
妊娠中でなければ特に問題がないような小さなことでもストレスになってしまうので、お店側も妊娠中の方には施術をしないようにしています。
理由③肌がデリケートになっている
妊娠中はホルモンバランスの急激な変化のせいで、肌が乾燥しやすく汗や皮脂が分泌されやすくなっています。
妊娠中は肌荒れやかゆみ、湿疹が起きやすく非常にデリケートな状態なのでレーザーによる刺激で肌トラブルを起こす可能性がかなり高くなっています。
普通に生活していても乾燥や肌荒れが出やすく保湿やスキンケアにも気を使わないといけない状態に、レーザーの強い熱を与えるのは赤みややけどを引き起こす原因になるので危険です。
脱毛中に妊娠が発覚したらやること
妊娠が解ったらまず通っているお店に連絡を入れて、休止の手続きをしましょう。
連絡を入れた時点から休止になるので、連絡を入れずに放置しているとその間は無断キャンセルという扱いになってキャンセル料が発生したり1回分の施術を消化したことなるのでなるべく早く手続きを済ますようにしてください。
手続きの時には必ずいつまでに再開の連絡を入れればよいかを確認しておくということも忘れないでください。
出産後最初の生理から2か月後や出産後2回生理が来てからといったように、サロンやクリニックによって再開のタイミングは微妙に異なります。
トラブルで多いのは、再開のタイミングまで連絡を入れずに放置して契約が解除されるというパターンです。
休止から1年間連絡が無かった場合、契約が解除されるなどといった決まりがあるので休止の手続きをするときにいつまでに連絡を入れればよいかを必ず確認しておきましょう。
ムダ毛処理はしても大丈夫?
妊娠中は体毛が増えたり濃くなったりしやすくなります。
家に引きこもっているわけにもいかないので、妊娠中はムダ毛がいつも以上に気になりますね。
カミソリや毛抜き、除毛クリームくらいなら使っても問題はありません。
ですが肌は妊娠する前よりもかなりデリケートになっているので、いつも以上に注意深く使わなければなりません。
肌荒れ対策やパッチテストに気を使いながら、無理しない程度に控えておきましょう。
家庭用のフラッシュ脱毛器は使用しない方が良いです。
フラッシュ自体は妊娠や出産自体に影響がありませんが、痛みを感じやすく、効果も出にくい上に肌トラブルも引き起こしやすいのでお勧めはできません。
どうしても使いたいという方は必ず担当の医師に相談するようにしてください。
まとめ
脱毛自体が妊娠に直接影響を与えることはありませんが、母体と赤ちゃんのために余計な刺激やストレスを与えないようにすることが一番大切です。
ムダ毛処理をするときは普段よりも肌が弱っていて、痛みやすいという事を理解したうえで最低限に抑えましょう。
何よりも母子ともに健康な出産をすることが最優先で、それ以上に大切なことなどありません。
体毛の変化も激しい時期なのでムダ毛処理の効率も悪く、結局は産後にしっかりやらないといけなくなるので妊娠中は放置するのが一番無難です。
ムダ毛の事なんて後回し!という妊婦さんもかなり多いので、放置するのも恥ずかしい事ではありませんよ(^^)