
医療レーザー脱毛は現在最もポピュラーは脱毛の1つです。
エステよりも効果が高いということくらいはなんとなく知っているけど、実際何が違うのかわからないという方も多いでしょう。
ここでは医療レーザー脱毛の効果や回数などについて詳しく解説します。
この記事の目次
医療レーザー脱毛とエステ脱毛の違い
脱毛をするときにまず迷うのがエステサロンかクリニック・皮膚科といった医療機関という選択です。
大きな違いは3つあります。
①施術を行う人の違い
医療機関で施術をしてくれるのは、医師免許を持ったお医者さんです。
逆にエステサロンのスタッフさんは社内での研修は受けている程度で、特別な免許や専門知識を持っていません。
当然肌や体毛に関する医学的知識があるお医者さんの方が、個人差がある体質や毛質、肌トラブルに対応することができます。
もちろんエステサロンのスタッフさんも社内で一定の知識をつけるように教育されていますが、会社によって教育のプログラムは全く違います。
あくまで研修程度で高難易度の国家試験に合格したお医者さんと知識量や経験が違うということになります。
②脱毛機の違い
エステサロンと医療機関では使用している機械も違います。
医師法17条では以下の内容の脱毛行為を医師免許を持たない人が行うことは医師法違反であると定めています。
「用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の 強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部とうを破壊する行為」
エステサロンで行われているのは、あくまで「毛乳頭、皮脂腺開口部とうを破壊しない」機械ということになります。
これらの細胞を破壊しないと毛の再生を防ぐことは出来ないので、エステサロンの脱毛の効果はあくまで一時的(1年〜数年間)なものです。
- 脱毛=永久脱毛
- エステサロンでも永久脱毛が受けられる
というような間違った認識の方が多いようですが、永久脱毛が出来るのは医療レーザーか医療電気針脱毛のみです。
③アフターケアの違い
医療レーザーやエステで使われるレーザー、フラッシュを肌に照射する限り、肌トラブルのリスクは避けられません。
アフターケアや肌トラブルへの対応が必要になるケースがあります。
エステサロンなら冷却や保湿などのスキンケアを行ってくれるところが多いですが、肌トラブルへの対応はできません。
医療レーザーであってもそれ以外であっても肌に異常が起きた時は医療機関を受診する必要があります。
医療レーザー脱毛の基礎知識
永久脱毛って誰でも永久に生えないの?
医療レーザーなら永久脱毛が出来ます。
ですが覚えておかないといけないのは永久脱毛をすれば永久に一本も生えてこない訳ではないということです。
現在言われている永久脱毛は米国電気脱毛協会の定義で定める”脱毛が終了して一ヶ月後の時点での毛の再生率が20%以下である場合”を指しています。
医療レーザーが使われる始めてからまだ20年くらいしか経っていないので、一生効果が持続するかはまだわからないのが現状です。
とはいえ医療レーザーは現状でできる脱毛の中で最も効果的な方法です。
生えてきたと言っても医療レーザーの施術完了から約4年くらいで、量も数えられる程度の数本程度の方がほとんどです。
もちろん医療レーザーで半永久的に無毛の状態が続いている方も多くいらっしゃいます。
毛周期の乱れやホルモンバランスの変化が原因であると考えられているので、どれくらい再生するかは個人差があります。
医療レーザーをやったら数年後に数本程度〜無毛の間のどれかに当てはまるというくらいのイメージで考えておいてください。
最も効果的な医療レーザーの永久脱毛でそのくらいの再生率なので、エステや家庭用の脱毛器はそれ以上に再生します。
どれくらいの回数・ペースで通うの?
契約をするときに悩むのが何回施術を行えるコースにするかという問題です。
医療機関によって○回○円というコース設定が違うのでどのコースなら満足できるのか決めるのが難しいですね。
目安となる平均的な数字をご紹介しておきます。
脱毛は成長期のムダ毛にしか効果を発揮できないので、一度にすべての毛を除去することはできません。
成長期のムダ毛を処理→他のの毛が成長期になるのを待つ(3ヵ月程度)→処理
という流れを6回程度繰り返せば多くの方がムダ毛処理の必要が無くなったというレベルまで到達します。
部位にもよりますが、3ヵ月に1回のペースで合計6回くらいの施術が目安と考えてください。
これは自己処理が必要なくなるまでの平均的な数字です。
ムダ毛が濃い人やより完璧に処理したいという方は9回~14回くらいまで回数を増やすこともあります。
脚や腕など比較的毛が薄い部位は4~6回
ワキやVラインの毛が太く濃い部位は5~7回
I・Oラインや顔など医療レーザーの効果が出しにくい部位は8~10回
というのが部位ごとの目安です。
たまに早く効果を出したいからといって、1ヵ月おきに施術をしたりしてもすでに処理をした部分にもう一度同じ処理をすることになるのであまり意味がありません。
あわてず十分に時間をおいてから通うようにした方が効果的です。
そのためにはできるだけ、「1年以内に○回」など期限が定められているものではなく、回数だけの契約が出来るコースが無難です。
どんな脱毛機が良いの?
多くの方はエステや医療機関を選ぶのに意識が集中してしまっていますが、脱毛の効果を発揮で差が出るのは結局のところ使っている機械です。
良い機械を使っているところはホームページで使っている機械について紹介しているので、通う前に調べるのも一つの手です。
信頼できる医療レーザーの機械は最新型のアレキサンドライトレーザーかダイオードレーザーです。
ホームページに使っている機械を載せていないところは6年以上前の旧式の機械を使っていることが多いので、避けた方が無難かもしれません。
以下に当脱毛ナビが推奨する最新の医療レーザーの機械をご紹介しておきます。
自分がやりたい部位や体毛・肌の色に合わせて選んでみてください。
GentleLASE(ジェントルレーズ)
【機械タイプ:アレキサンドレーザー】
痛みを軽減し、濃い体毛にも高い効果を発揮する医療レーザーです。
レーザーの威力である「パルス幅」を調節することが出来ないので、産毛には効果が出にくいという特徴もあります。
またアレキサンドレーザーは色が黒かったり日焼けしている肌には効果が出にくいという特徴もあります。
vioラインやワキ等の濃いムダ毛を処理をしたい方、体毛が人よりも濃い方にオススメです。
渋谷美容外科・湘南美容外科等で使われています。
Elite・Elite+(エリート・エリート+)
【機械タイプ:アレキサンドレーザー・ヤグレーザー切り替え式】
別名エリートアポジーとも呼ばれます。
濃いムダ毛にはアレキサンドレーザー、アレキサンドが効果を出しにくい産毛と黒い肌にはヤグレーザーという切り替えが可能です。
産毛にもきちんと効果が出せますが、ヤグレーザーの特徴であるちくっとさすような痛みが難点です。
中央クリニックなどで使われています。
Light Sheer DUET(ライトシェア・デュエット)
【機械タイプ:ダイオードレーザー】
こちらの機械は上記の二つの機械のバランスを取ったようなタイプです。
濃い毛に対する威力はアレキサンドレーザーより劣りますが、細い毛にも産毛にも効果が期待できるので全身の毛に効果を発揮することが出来ます。
また痛みも少ないので初心者向けの機械ともいえます。
体毛が極端に濃い、vioラインやワキだけを処理したい場合以外は、こちらの機械がバランスが良く人気が高いようです。
アリシアクリニック、ドクター松井クリニック、新宿リゼクリニックで使われています。
SOPRANO(ソプラノ)
【機械タイプ:ダイオードレーザー】
ダイオードレーザーですが上の3種類とは少しタイプが異なる機械です。
上野3種類の様な通常の医療レーザーは強力なレーザーを一瞬で照射し、瞬間的に毛根周辺のみを焼いて破壊する仕組みですが、ソプラノは弱い出力のレーザーを広範囲に照射して肌内部全体に熱を加えていき毛根周辺の細胞を変質させるという仕組みです。
痛みがかなり少ない(その分熱さを感じます)という特徴と、成長期以外の体毛にも効果が出せるという特徴があります。
まだ広く普及されていませんが、成長期以外の毛にも効果が出せる画期的な最新鋭の機械です。
恵比寿のレヴィーガクリニックなどで導入されています。
痛みってどれくらい?
痛みは使用している機械によって異なってきます。
高出力で効果が高い医療レーザーはエステの物よりも痛みが強く、バチバチとゴムではじくような痛みや、ちくっと針で刺すような痛みがあります。
特に毛が濃い部位や肌の色が黒い部分は痛みが強く、苦痛を感じるという方もいらっしゃいます。
ですが医療機関ですので、痛みがひどい場合は皮膚麻酔や笑気ガスによる麻酔をしてもらえるので軽減することが出来ます。
正直な所、痛みに関しては個人差なのでいくら他人の意見を聞いても、参考にはなりません。
痛みが気になる方は、専門のドクターに相談する、体験コースを利用して実際にやってみてから判断するとよいでしょう。
また痛みが少ない機械を導入しているクリニックを選ぶのも一つの手です。
感染症の危険は?
他人の粘膜に付着した機械がふれることでHIV・肝炎・性病などの感染症のリスクを気にする方もいるでしょう。
特に針脱毛・vio周辺の施術をするかたは気になると思いますが、医療機関であるクリニックでは万全の態勢を整えています。
針脱毛の場合は使用する針は本人が購入し、他人は使用しないようになっています。
また医療レーザーなどで使用している機材は滅菌処理してあります。
美容外科はサロンと違い、医療機関なので衛生面の管理体制は万全です。
ツルツルじゃなく「自然に減らす・薄くする」は出来る?
特にvioラインは完全に毛をなくすのではなく、全体的に自然に薄くしたいという方も多いでしょう。
そのような処理は「全照射」しなければなりません。
事前ににVラインの全照射が可能なコースかどうかを必ず確認してから契約するようにしましょう。
契約したらコースの前半3回くらいでVラインの全照射をしてもらい、様子を見ながら照射範囲を決めるようにするのが上手くいくやり方です。
コースによってはVラインの全照射は別料金というパターンもあるのでカウンセリングの時にクリニックのドクターにに確認しておきましょう。