
化粧をしたりスキンケアをするときに肌に違和感があるというかたは敏感肌と言えるでしょう。
敏感肌の人はほかの敏感肌の人にオススメの化粧品や化粧水を教えてもらって、それをうのみにして使うという方が多いように感じます。
ですがそのような方の多くは誰かが勧めてくれた化粧水を使っても、肌荒れが治るどころかひどくなるというパターンが多いんです。
なぜなら敏感肌と一言に行ってもその原因はさまざまで、みんなが同じケアをすれば改善するというものではないからです。
誰かに良い化粧品でも自分には合わないという事の方が多いんです。
自分がなぜ敏感肌なのか、その原因を探らないと正しい対策は取れません。
ここでは主な敏感肌のタイプと正しい対策について解説していきます。
この記事の目次
敏感肌の3つの種類
アレルギー性の敏感肌
一つ目はアレルギー性の敏感肌です。
生まれつきや成長する過程で発生したアレルギーによって肌トラブルが出てしまうタイプの敏感肌です。
化粧水に含まれる何らかの成分や、食事によって体内に取り込まれた何らかのものに体が過剰反応して肌荒れや赤み、発疹として現れます。
アトピーの方もこちらのタイプに分類されます。
敏感肌がひどいからと言って化粧水を塗り続けて対策しようとしても、その化粧水自体がアレルギーの原因であることもあります。
化粧水や化粧品を変えることで症状が改善する場合、何らかの成分がアレルゲンであった可能性が高いでしょう。
最近は何もアレルギー物質がないという方が減ってきているので、自分で気づいていない何らかの成分に体が反応しているという事もよくあります。
自分は特にアレルギーがないので関係ないと簡単に片づけるのは危険です。
アレルギー性敏感肌の改善法
使っている化粧水に含まれる何らかの成分が原因の場合は、物を変えるだけで症状が良くなることもあります。
ただ誰かの敏感肌が改善されたものでも自分には合わない可能性があるので、他人の判断に任せず自分で判断することが大切です。
また化粧水や化粧品自体が原因の場合もあります。
敏感肌を治そうと思っていろいろなものを試していた方が、あきらめて何も使わなくなった途端治るというケースもあります。
化粧水でのスキンケア自体が問題かもしれないので、症状が治るまで何もつけないで放置するというのも一つの方法です。
それでも症状が改善しない、ひどい場合は皮膚科などの医療機関を頼る必要があります。
自力で正確に化粧水のアレルギー物質を見つけ出すのはほとんど不可能です。
もし化粧水のアレルギー成分を見つけられたとしても抗ヒスタミン剤、ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)などを処方してもらわないと症状の改善は見込めないので面倒でも病院に通うようにしましょう。
乾燥肌からくる敏感肌
化粧水や乳液などスキンケアで改善する可能性があるのはこちらのタイプの敏感肌です。
肌は乾燥してくると肌を守るためのバリア機能が低下していきます。
バリア機能低下とはセラミド等の肌を構成する成分が足りなくなり、外からの刺激が皮膚内部まで入り込みやすくなる状態の事です。
さらにかゆみや痛みを感じる神経が皮膚表面まで伸びてくるので刺激を感じやすくなります。
刺激を感じると肌が反応して赤みや肌荒れを引き起こします。
ひどくなると普段は平気だった化粧水のわずかな刺激にも耐えられなくなってしまいます。
乾燥性敏感肌の対策
乾燥肌が原因の敏感肌の場合、化粧水などで保湿をすることで症状が改善します。
とはいってもいろいろな化粧水や高級化粧水をベタベタと塗り捲ればよいというわけではありません。
肌が本来持つ回復機能を守りながら、化粧水で必用な成分を補わなければなりません。
まず洗顔のやり方から見直しましょう。
肌の乾燥を防ぐのに最も有効なのは、どんな高級化粧水でもありません。
私たちの体が分泌する油分が最高の化粧水です。
洗顔料を使うのは夜だけにして、肌の油分を落としすぎないようにしなければなりません。
朝出ていく前の洗顔はお湯で軽く洗い流すだけで十分です。
もちろんごしごしとこすり洗いをするのは厳禁です。
化粧水はできるだけセラミドの種類が豊富に含まれているものがお勧めです。
入浴後肌が乾燥してしまう前に化粧水をつけるようにすると効果的です。
乳液は乾燥の原因になるアルコールが含まれていないものなら何でもOKです。
入浴で肌に含まれた水分に化粧水の栄養分(セラミドやビタミン誘導体)をしみこませて、乳液の油分でふたをして乾燥を防ぐイメージです。
肌の油分を落としすぎず、夜キチンと化粧水で保湿をすれば乾燥肌は十分に改善されます。
高級な化粧品を使わなくても保湿は十分に可能なので安心してください。
脂性の敏感肌
乾燥性と反対に油分が多すぎて起こる脂性の敏感肌があります。
脂性の敏感肌は毛穴につまった皮脂の中に入り込んでアクネ菌が繁殖してニキビを引き起こすタイプだけでなく、自分が分泌した皮脂にアレルギーが生じてしまう脂漏性湿疹というタイプもあります。
いずれにしても肌の油分が原因でニキビや湿疹が出てしまうので、脂性肌を改善することで対策することが可能です。
生活リズムの改善や喫煙・飲酒なども原因になることが多いので、肌に悪いとわかることは控えるようにしましょう。
脂性敏感肌の対策
脂性敏感肌の対策は2つあります。
まずきちんと油分を洗い流すように洗顔やクレンジングをきちんと行う事です。
とはいえ合成界面活性剤が入っている洗浄力が強い洗顔を選べばよいという事ではなく、丁寧に洗顔をすることを心がければ十分です。
完全に洗い流してしまうのは良くないので、少量の洗顔料やお湯だけでこまめに洗顔すると良いでしょう。
厚塗りのメイクもよくないので、できるだけナチュラルメイクにする事をオススメします。
肌を隠したいという気持ちはわかりますが、厚化粧でごまかし始めるとどんどん症状が進み、きりがありません。
生活の中で化粧を控えるのは難しいですが、肌のためにどこかで我慢することも大切です。
もう一つはしっかりと化粧水などで保湿をすることです。
「脂性肌なのに化粧水で保湿をするの!?」と意外に思うかもしれませんが、脂性肌の原因は肌の乾燥であることも多いんです。
肌を乾燥から守ろうとして、油分の分泌が多くなるというパターンです。
やり方は乾燥性敏感肌の保湿と同じ様な化粧水を使って問題ありません。
きちんと化粧水や乳液で保湿をしてうるおいをキープできれば油分の分泌量が減っていきます。
乾燥が原因の脂性肌の場合は洗顔をやればやるだけ油分の分泌量が増えてくるので、まず保湿をすることから試していくのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
敏感肌といってもいろいろなタイプがあることがわかっていただけたでしょうか。
化粧水やスキンケアグッズの中には敏感肌用と記載されているものがたくさんありますが、それはあくまでアレルギー成分が少ないという事を示しているだけにすぎません。
全ての敏感肌に効果がある化粧水という事ではなく、アレルギーの人が多い物質は入れていませんという事です。
食事たとえるなら、たまごやエビは入っていませんといっているのと同じです。
確かたまごやエビはアレルギーの人が多いですが、全員がそれに当てはまるわけではないですよね。
人によって別々の敏感肌の原因やアレルギーがあるので、敏感肌用といわれればなんでもOKというわけではないんです。
自分の敏感肌は何が原因なのかを知ることで対策や使うべき化粧水が変わってくるという事を知っておかなければなりません。